2008年10月26日日曜日

きわどい局面

Freeで指していた将棋から。
棋譜はこちらです。

相振り相矢倉模様の局面から、先手(私)が仕掛けを選択し攻める展開に。
大駒を両方切って次の局面。


・駒割は飛角-銀銀交換で後手がだいぶ良し
・先手左桂が最良位置に
・先手玉は手付かず
・後手歩切れ
で、攻めは遅いですが受けにくい、先手玉はまだ強いので先手良しだとおもっていました。

実戦はこの後先手が攻める展開になり、先手勝ちでした。


ですが、今考えると後手が良い気がします。そう思った理由は、ソフトに指させてみると後手が勝つからなのですが(笑)
先手の攻めは急がなければ続く形なのですが、実はこの局面、先手玉もあまり固くないんですよね。6九の金が浮いていて、さらに壁銀なので、手がつくと結構脆いです。
そのため、△8九飛―△9九飛成で香車を入手し、△6一香で受けたあとに攻め合うと普通にスピードで後手が勝ちます。

参考:同一局面からのbonanza同士の対戦の棋譜

ちなみに、先手の囲いが美濃になっていた場合は先手良しだと思います。玉が遠いので先手の攻めがじっくりとできます。
参考:先手の囲いを美濃に変えた場合のbonanza同士の対戦の棋譜


というわけで、この局面は後手良しだと思います。
私のレベルだと攻めたほうがやりやすいかもですが―

今回の教訓は:
・3枚の攻めは遅い
・玉の固さは大事
・受けるだけだと悪化する一方なので、攻め合うべし
・攻め駒を責めるべし
でしょうか。

2 件のコメント:

  1. おじゃまします。図の局面は少し無理気味だと思うので、先手少し劣勢に感じます。でも、やっぱり後手の歩切れが痛くて受けるの相当難しそうですね。持駒の飛車と角で受けるのは苦しそうですから、僕が後手でしたら第一感△5一金でしょうか。働いていない駒なので使いたいです。

    4枚の攻めは切れないという格言は、僕も中盤辺りの方針を決める際によく使っています。特に相手が穴熊の場合ですと、3枚で攻めてたりすると跳ね返されて逆に固くしてしまった、なんて状況もよくありますから、特に注意して考えています。

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  2. こんにちはー。

    先手の攻めは細いですね。△5一金は遊び駒の活用で、落ち着いた手ですね。
    私は実戦で受け側に回ると散々なんですが、こういう手が指せると受け上手になれるんでしょうか。

    穴熊相手で攻めるときは、なるべく金銀以外の駒で攻めるようにしています。
    相穴熊なら大駒切りを常に考えていたり(笑)

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